フォン族はベナン最大の部族で、17世紀初めにダホメー王国を建国しました。強大な軍事力と奴隷貿易によって栄えましたが、19世紀末にフランス軍に制圧されました。300年近く続いた王国の時代には、フォン族の工芸は宮廷美術として発展しました。王国が滅んだ後は一般の人々が元王宮の鋳造職人たちに制作を依頼できるようになり、真鍮工芸が盛んになりました。「アセン」と呼ばれる持ち運びのできる祭壇や、フォン族の歴史上の出来事や伝統的な祭礼の場面などを描く模型の天板上は人物像や動物像で構成されます。このニワトリもその一部だったもの。両足をそろえてまっすぐに立つ姿からは、今にも元気な鳴き声が聞こえてきそうです。
※Gallery KANKAN本店で実物をご覧いただけます。
原産地 |
ベナン |
素材 |
真鍮(台座 木) |
幅 |
約8cm |
奥行 |
約14cm |
高さ |
約19cm |