赤道ギニア大陸部・ガボン北部・カメルーン南部に居住するファン族の仮面です。
ンゴンタンと呼ばれる四つの顔がある仮面は、誕生と死の儀式に使用され、それぞれの顔が人間の状態の4つの段階≪誕生・生・病・死≫を表現していると解釈されています。顔部分の肌が白いのは、祖先の世界または魂を表していると考えられています。
また、『ンゴンタン』は現地の言語で"白人の娘の顔"という意味の短縮語に当たるので、霊界から来た邪悪な呪術師≒侵攻してきたヨーロッパ人を非難するための仮面という解釈もあります。
木製のため、ところどころ亀裂が入っている部分がありますが、摩耗で欠損している箇所が少なく、状態の良い一品です。
原産地 |
ガボン共和国 |
素材 |
木 |
直径 |
約26cm |
高さ |
約41cm |